涙嚢炎を繰り返す方

涙嚢炎とは涙の通り道である涙道(涙小管、涙囊、鼻涙管)の細菌感染です。涙道の出口は元々狭いので、歳をとると詰まってしまうことがあります。詰まってしまうと水が淀んでしまい、細菌感染を起こしやすくなります。細菌感染を起こした後、涙小管側も詰まると皮膚側に感染が広がっていきます。それが急性涙囊炎です。涙嚢炎が広がると丹毒(皮フの真皮の化膿性炎症)を起こします。その場合、涙囊部を切開し膿を出し切ります。

炎症が落ち着いた後に、本来なら涙囊鼻腔吻合術を全身麻酔下で行うのが理想なのですが、今回は患者さんの希望なく、NStube挿入で様子見ています。2週間ごとに涙囊洗浄を行っています。現在は涙道もしっかり水が流れており、感染も落ち着いています。ただNStubeは涙囊炎に対し成績が良くないのも事実です。