白内障

「視力1.0」だけで、レンズを選んでいませんか?

皆さん、こんにちは。

今回は、新しい眼内レンズ「PureSee」が目指す“見え方の質”について、ご紹介します。

白内障手術を受けるとき、多くの方が悩まれるのが「どの眼内レンズを選ぶか」です。

これまでは、

・遠くか近くのどちらかに合わせる「単焦点レンズ」

・メガネの負担を減らせる代わりに、夜の光がにじむことがある「多焦点レンズ」

という選択が一般的でした。

最近は、その中間にあたる“EDOF(焦点深度拡張型)レンズ”という新しいタイプが登場しています。

その中でも注目されているのが、「PureSee(ピュアシー)」というレンズです。

「視力1.0」と「くっきり見える」は違う

視力検査で「1.0」と言われると、よく見えていると思いますよね。

でも実は、視力の数字と“見え方の質”は別物です。

たとえば、

・コントラスト(白黒のはっきりさ)

・夕方や夜の見やすさ

・光のにじみ(ハロー・グレア)

こうした要素は、視力表の数字には表れません。

PureSeeの大きな特徴は、単焦点レンズに近いコントラストの良さです。

そのため、景色や人の表情が自然でくっきりと見えやすいのが強みです。

どこまで見えるの?

PureSeeは、遠くから中間距離(約70cm前後)までをカバーする設計です。

✔ テレビを見る

✔ 料理をする

✔ パソコン作業をする

こうした距離はとても快適です。

ただし、スマートフォンや読書のような40〜50cmの近距離では、少し見えにくさを感じる場合があります。

「すべての距離が完璧に見える」というレンズではありません。

ここを正しく理解しておくことが、満足度を高めるポイントです。

わざと少し近視を残す?それっていいの?

「少し近視を残せば、近くも遠くも見えてお得」と聞くことがあります。

確かに数字上は遠方視力が出ることもありますが、くっきり感が落ちる可能性があるという注意点もあります。

当院では、

・遠くの質をしっかり確保する

・必要なら軽い老眼鏡を使う

という設計を基本に考えています。

メガネをかけたら、さらにきれいに見える

PureSeeのもう一つの良さは、必要に応じてメガネを使えば、よりシャープに見えることです。

もともとのコントラストが高いため、軽い老眼鏡をかけるだけで、はっきりした視界が得られます。

「一生メガネなし」にこだわるよりも、“必要なときだけメガネを使う”という考え方のほうが、

生活の質が高まることも少なくありません。

夜間の見え方も大切です

PureSeeは、夜間でも見え方が落ちにくいというデータがあります。

夜に車を運転する方や、暗い場所での見え方を重視する方には、大きな安心材料になります。

最後に

レンズ選びは、「どこまで見えるか」だけでなく、「どのように見えるか」が大切です。

視力表の「1.0」という数字が欲しいのか。

それとも、夕暮れの景色や大切な人の表情を、自然に鮮やかに感じられる視界が欲しいのか。

PureSeeは、そんな“見え方の質”を大切にしたい方にとって、とてもバランスの良い選択肢の一つです。

ご自身のライフスタイルに合ったレンズを、一緒に考えていきましょう。