お子様の下斜筋過動について
みなさま、こんにちは。
今回は視能訓練士がお届けします。
少し前にはなりますが、眼の動きが気になるということで、1歳の女の子が当院を受診されました。
眼の動きを見たところ
・右を見たとき左眼が上を向く
・左を見たとき右眼が上を向く
という状態で、これは『下斜筋過動』と言われるものです。
いくつかある眼を動かす筋肉のうち、下斜筋という筋肉の働きが生まれつき強く、内側を向いた方の眼が上にずれます。
さまざまな斜視に合併することも多いのですが、
この女の子の場合はほかに斜視は見られなかったので、下斜筋過動が単独で発症したケースとなります。
正面を見ているときに斜視がなければ、両眼視機能(両方ともの眼を使って物を見ること)の発達に影響はない為、経過観察となります。
1歳とは思えないくらい、とても上手に検査してくれて、視力や眼の位置・動きをしっかり調べることができました。
お子様の検査は時間をかけると飽きてもくるのでとても難しいですが、学びも多いです。
ご協力ありがとうございました。