ぶどう膜炎とは?レーザーフレアメーターの意義

ぶどう膜炎とは?
ぶどう膜炎(ぶどうまくえん)は、
一言でいえば「目の中の血流が多い部分(ぶどう膜)に起こる炎症」です。
👀 主な症状
炎症が起こると、こんな症状が出てきます。
• かすんで見える
• まぶしい
• 黒目のまわりが赤くなる(充血)
• 飛蚊症(小さな黒いものが飛んで見える)が増える
これらの症状は、良くなったり悪くなったりを繰り返すことがあります。
📊 数値で炎症を説明
ぶどう膜炎は「どのくらい炎症があるのか」を、言葉だけで伝えるのが難しい病気です。
そこで当院では、レーザーフレアメーターという機器を導入し、炎症の程度を数値化してお伝えしています。
📌 数値化のメリット
• 誰が見ても炎症の悪化・改善がはっきり分かる
• 診療のたびに経過をグラフで追える
この機械は、ぶどう膜炎の診療にとても役立っています。
🖼️ 典型例の一つ
下の写真は、炎症成分が白く写っている例です。
この患者さんの場合は、サルコイドーシスという自己免疫疾患が原因の可能性が考えられます。
疾患によってフレアメーターの数値も変わるのも面白いところです。
ちなみにサルコイドーシスは数値が高くなりやすい疾患です。
💬 まとめ
ぶどう膜炎は、患者さんにとって分かりにくい疾患ですが、
数値化や写真を使うことで、少しずつ理解しやすくなります。
「見え方がかすむ」「まぶしい」などの症状を感じたら、早めに眼科で相談しましょう。
適切な検査と治療で、視力を守ることができます✨
大津市本堅田 ひの眼科クリニック 院長 樋野泰一