緑内障

アイステントを使う緑内障手術はじめていきます。

最近アイステントを用いた緑内障手術を始めております。

この2月で10眼ぐらいの手術をしてみました。

アイステントを用いた緑内障手術は、緑内障のある白内障手術をする際に

白内障手術をするのなら、将来の緑内障悪化の軽減のために眼圧を下げてやる手術を同時にするのが目的です。

眼圧がすごく高い時にする手術ではなく、

あくまで軽度、中程緑内障の眼圧を少しさげてやる手術とおもってください。

方法は白内障手術時に隅角という虹彩と角膜の隙間部分にある線維柱帯という部分にチタン製の釘の真ん中に穴が開いていてものを突き刺して流れをよくする手術です。

 

術後の出血もほぼなく、レーザーフレアセルメーターで炎症の程度を計測しても増加せず、

患者さんにとっては術後の経過は白内障手術単独とほとんど違わないのかなと思います。

トラベクロトミーは術後かならず前房出血が必発なので、3日ぐらい見えにくい時期を過ごしますので

これがないのは助かります。

しっかり眼圧を早期に下げたいならトラベクロトミーをお勧めしますが、より副作用の少ない手術をお望みならアイステントはいいのだと思います。

対象はあくまで早期から中期の緑内障で眼圧があまり高くない方です。