コロナ疲れ? 眼瞼ヘルペス多発1週間
コロナ疲れでヘルペス!
1週間前の5月末に1週間にヘルペスが5件連続で来院されました。
1週間に5件もヘルペスをみたのは初めてです!
おそらく長期間にわたる自粛生活の疲れが出たのではないでしょうか。
さてヘルペス性眼瞼炎という病気の典型例は非常にわかりやすいのですが、
なり始めがだれが見てもわかりにくい、眼科、皮膚科医泣かせの病気です。
どの病気もそうですが、起こり始めがわかりにくい!
まず典型例を見せます。これは誰がみてもブツブツが潰れている感じです。
でもこの2例どちらがヘルペスでしょうか?
①
答えは最初の写真①の方です。最初の方は下眼瞼に発疹がわずかにみられましたし、白目もやや充血が見られます。フルオレセインで染色したのが下の青色の写真ですが発疹やびらん(緑にそまっている)が起こっているのがわかります。
問題の写真の後者は発疹がなかったものの、他院ではヘルペスとしてゾビラックス眼軟膏で加療されていましたが、経過見ても発疹は起きなかったため霰粒腫として加療し改善しました。
教訓、⑴ヘルペスの診断は初期変化を見落とさない。⑵フルオの染色も見るべし⑶ゾビラックス軟膏が目に入るとすごく痛がる患者さんもいる(4)ヘルペス眼瞼炎は症状の時間経過を見るのが大事
まだまだ自粛生活が続きますが、みなさんお疲れが出ませんよう、一日も早くこの事態が収束することを願っています。