緑内障

マイクロパルス毛様体レーザー凝固の治療症例

マイクロパルス毛様体凝固の治療症例2例

 

症例1、95歳女性

近医にて緑内障4剤点眼さしても眼圧右22左17

眼瞼が点眼アレルギーで荒れていた。(下左図)

両マイクロパルス毛様体レーザー施行。

現在半年後で眼圧右15左15まで下がり、まぶたはきれいになり(右図)点眼も2剤に減少。

 

 

 

 

 

やはりアイファガンやグラナテック点眼が重なると、まぶたが荒れてきます。

これぞ毛様体レーザーの本領発揮という症例でした。

 

症例2、74歳男性

2年前に増殖性糖尿病網膜症あるので、治療必要なことを伝えたが、

健康保険未加入なためか治療にこられず。

半年前に右眼急にみえないと受診

RV=(0.02)右眼眼圧57で右血管新生緑内障みとめた。

縦に光が当たっているところが房水の出口の隅角です。

赤いのが新生血管で、水の出口が新生血管膜で覆われて

下水管の出口がふさがった状態です。

 

 

眼圧が急激にあがると角膜が浮腫をおこして濁ります。

 

 

 

 

汎網膜光凝固を施行したが、

一か月たっても最大限緑内障点眼、内服しても眼圧25までしか下がらないので毛様体レーザー施行。

治療後1週間後から右眼圧10台前半に落ち着く。

半年後も緑内障点眼なしで10台前半、RV=(0.2)に落ち着いている。

 

この症例は血管新生緑内障という難治性緑内障で毛様体レーザーの効果がでたのが印象的でした。

 

このように緑内障点眼を数剤しても眼圧が下がらない、もう少し眼圧を下げたい、

緑内障点眼をするとまぶたが荒れる、でも手術はしにくい方には毛様体レーザーはいい 選択肢になりそうです。

最新の機械で長期成績がわからないので、少しずつ適応を広げて様子みていきますが、

こういう役に立った症例を重ねていきたいですね。