光が見える方へ(光視症のある方へ)
光視症は、視野の一部分に瞬間的に光を自覚する症状です。光の形、視野の位置、
他の症状、持続時間などによりその原因を分類していくのですが、患者さんによって
表現の仕方がまちまちで、いろんな質問をして典型症状をとらえていきます。光視症の診断はほぼ聞き取りによって
決まってきますので、しっかり質問に答えて頂くのが大事です。
光視症は大きく分類すると、
1)目の中で起こる光視症
これは網膜の視細胞が硝子体により引っ張られる事で 電気的な刺激を受けることでおこるもの
2)脳の中でおこる光視症
これは視覚に関係する脳細胞の部分が血流や圧迫などにより刺激を受ける事で起こるもの
の2つに分類されます。
1)の目の中でおこる末梢性光視症の場合
左右どちらで起きているのかはっきりわかるようで、閃光や稲光りが見えたと
言われます。暗いところで目を動かした際に耳側で起きる事が多く
一瞬で消えます。飛蚊症が一緒におきる事があります。
2)の脳の中で起きる中枢性光視症の場合
後頭葉や頭頂葉の脳梗塞や脳出血や腫瘍、外傷、動脈瘤により起こるものと
閃輝暗点と言われる偏頭痛の一種により起こるものにわかれます。
閃輝暗点による光視症はかなり特徴的で
歯車状のジグザグの光が、最初視界の中心から周辺に向かい拡散し数分から20分ぐらいで収まります。
ジグザクの光の中心部分に暗い部分があるのも特徴的です。
ストレスが貯まると起きやすくなると言われる方もいます。片頭痛が起きた人に多いです。
起きた時はしばらく休んでいると落ち着きます。