広角眼底撮影のブルーフィルターは蛍光眼底撮影の代わりになるか?
4月の日本眼科学会総会で広角眼底撮影でブルフィルターを使うと網膜虚血部位がわかるという講義を聞きました。
それを聞いて広角眼底撮影機器を購入しようと思いデモを現在しています。
早速広角眼底撮影機器のブルーフィルターで写真を撮ってみました。
ブルーフィルター機能はもともとは緑内障の診察のために使われていました。網膜神経線維層の欠損(菲薄化)を見るのに有効だと言うことが言われていたのですが、
糖尿病網膜症、網膜静脈分枝閉塞症での虚血部位も網膜が薄くなるので、それもわかるのではと学会では発表を聞いてワクワクしながらデモを待っていました。
糖尿病網膜症の写真を何枚も撮っているのですが、上の写真の黒く抜けている部分が虚血部位のようです。
OCTangioにもある程度一致しています。
下図の3色混合のカラー写真ではわからないですし、不思議なものですね。
この技術が洗練されていけば蛍光眼底撮影が要らなくなれば、造影剤アレルギーを心配しなくていいし、
OCTアンギオグラフィーも時間をかけて取らなくていいので、とてもいい新技術ですね!
眼科の新技術はどんどんアップデートしていきたいと思っています。