日本臨床眼科学会に行ってきました。
日本臨床眼科学会に行ってまいりました。
コロナが流行してから学会には怖くて行ってなかったのですが、今回コロナも少し収束している状況でしたし
職員と一緒に学会行ってまいりました。
その中で面白いトピックスもあって、脈絡膜循環が網膜疾患に与える影響について論じている論文などはあったのですが、
近視に対する影響も興味深かったです。近視は現在オルソケラトロジー、マイオピンなどで何十%か抑制していくのがトレンドだったのですが、
中国でレッドライトセラピーという特定の波長の赤外線を目の網膜、脈絡膜に当てることで脈絡膜、強膜に影響を与え、近視を抑制することができるかもという論文が出てきたそうです。
まだ本当か半信半疑なのですが、面白いと思って興味深く見ています。
後、前からLIME研究会が推奨しているのですが、
マイボーム腺の炎症がドライアイに対する影響を与えているのは僕も信じている治療法などです。
それに対し抗生剤、ステロイド点眼、温庵法、清拭などでマイボーム腺を正常化しドライアイ症状を改善させるのを推奨しています。
それにくわせてIPLという機械で短時間の光エネルギーを与えることでマイボーム腺内に溜まった油などを融解するのか、細胞のターンオーバーを活性化するのか不明ですが
光エネルギー(おそらく短時間の熱照射)が良い循環を与えるというのも興味深かったです。まだスタンダード治療、保険での治療にはなっていないですがなればいいなあと思っています。
円錐角膜のクロスリンキングも角膜に傷を与えずにする方法もでていたり、
白内障手術時に同時手術でする緑内障手術もいろいろ出てきています。
新しい治療法はすごく興味深いので、どれか取り入れていけるものは取り入れていきたいと思っています。
少しゆとりを持って診察できるといいのですが、待ち時間長くなってもダメなので、
なんとか両立目指して頑張っていきたいですし、
いい治療ができるように新しいことにも目を向けていきたいと思います。