流行り目(流行性角結膜炎)後の角膜浸潤について

皆さんこんばんは。今日はここ一年で流行り目の後に角膜に混濁を残してしまう症例が多くなった件について話してみたいと思います。
そもそも流行り目は眼科の用語としては流行性角結膜炎を言います。これはアデノウィルスという2本鎖DNAウィルスの感染のせいで起きます。
このウィルスはたくさんの遺伝型に分類されるのですが、37型、53、54、56、85型に分かれます。
その型までは実臨床ではわからないのですが、今流行っている流行り目のタイプに
下図に見られるような多発角膜上皮浸潤を起こす型が流行っています。
そのため流行り目になった方は充血、目やにが引いた時点で再受診をしていただき
多発角膜上皮浸潤がないのか確かめにきていただけるようお願いします。