白内障手術でのピント合わせについて
白内障手術でピント合わせについてよく聞かれます。
遠方にピントが合っている方が、近くのものを見たいので手元に合わせたいとよく言われます。(特に女性)
これを鵜呑みにするのは本当に危ないです。
元々遠くは見えて当たり前で、本当に手元に合わせてしまうと、遠くの見えなさにびっくりして、こんなはずではなかったと言われてしまいます。
この方達の本当の望みは遠くは今のまま見えて、プラス手元もみたいなんです。
ゆえにこういう方たちには、状況が許せば多焦点レンズが一番喜ばれ、もしくは遠方に合わせ手元はメガネで我慢してもらいます。
近眼の方は−2前後の方なら、そのまま−2(50cm)ぐらいに合わせます。
これを遠方に合わせにいくと、手元50cmが見えないと言われてしまいます。
強度近視の方達は元々遠方、近方両方とも見えていないので、どちらでもいいです。多少点もいいですね。
コンタクトの方は遠方合わせで、コンタクト無しで遠くが見えると喜ばれます。多少点もいいです。
遠視の方は遠方に合わせます。
乱視が多い方はいずれにしてもメガネが必要になるので、あまりこだわりはないです。
いずれも生活スタイルも関係してくるので、手術前には一度生活環境を想像させていただき、決めたいですね。