白内障手術の術前レンズ計算検査は光眼軸でBarrett式がよいです。
白内障手術の際にどこにピントを合わせるのかを決める際に、眼内レンズの選択をしなくてはいけないです。
それは目の長さ(眼軸長),角膜のカーブ(角膜曲率半径)の二つのパラメーターで決めていました。
昔は超音波式でばらつきが多かったのですが、光眼軸計算式の中でもフーリエドメイン式は本当にきれいに短時間ででてきます。
従来の計算式がSRK-ⅡやSRK-T式です。
うちのクリニックでは一年前から前房深度も考慮したBarrett式に全面変更しました。
barrett式は従来の眼軸長、角膜曲率半径に加え、前房深度、水晶体厚、角膜厚、角膜径も測定することで、ELPという眼内レンズの予想位置を測定し、より正確に予想IOL度数を測定できます。
特に短眼軸や長眼軸、角膜のカーブが急峻、扁平な場合が難しく、SRK式の弱点だったのですが、そこにもいい評価がでています。
現在白内障手術学会がweb開催していますが、Barrett式は軒並み高評価のセミナー内容でした。
レーシックやエキシマレーザーを受けた方がこれから白内障手術を受ける場合には、Barrett trueK式での計算が良いと思います。
先日もレーシックを受けた患者さんの白内障手術をしましたが、満足いただけました。
まとめ 白内障手術時のレンズ計算はBarett式が現時点で一番有効。角膜カーブの急峻、扁平な目、眼軸の長い目、短い目の正確な術後屈折予想は未だ難しい。大津市の皆さんに白内障手術で喜んでいただけるように精進重ねますね!