角膜

目薬さしても目やにがずっと続くのは涙小管炎、涙嚢炎に注意

ここ何例か涙小管炎、涙嚢炎に遭遇しました。

涙小管炎はだいたい近医で抗生剤を点眼で何度もらっても改善しないで受診されます。眼瞼をみると普通なのですが、涙道を圧迫すると目やにの逆流が涙点(涙の入り口)におこっています。(図1)おかしいと思い、涙点を少し切開しさらに圧迫すると菌石(菌が固まって石を作る)がでてきました。(図2)これはごく軽い涙小管炎ですが、放置しているとすごい膨らんできます。涙小管になぜ菌石ができるのかは謎なのですが、放線菌という常在菌が原因になることが多いです。この菌の面白いのは菌石をつくる点です。

 

 

次回手術室で菌石をほじって取っていきます。

 

 

 

 

 

涙小管炎がひどくなるとこんな風にすごいことになってきます。

抗生剤点眼しても改善しないめやに、まぶたの内側の腫れが続くなら涙小管炎、涙嚢炎も考えましょう!