ひの眼科クリニック大津市堅田(かたた)・仰木・雄琴の眼科 |白内障手術・緑内障
翼状片とは白目(結膜)の下にあるテノン組織が紫外線などの影響で異常増殖をおこし、黒目(角膜)にも侵入してしまい、強い充血や乱視やひどい場合視力低下を起こしてしまう病気です。
上図右図は放置しすぎです。紫外線の影響が大きく、屋外作業の多い人がよく発症します。
翼状片が大きくなってきたら、手術をして切除します。ただ翼状片は再発する可能性があり、再発後には癒着が強くなってしまうため、翼状片が小さい時や、年齢が若い時には手術せずに様子を見ます。翼状片が大きくなり、乱視がきつくなる、瞳孔にかかりそうといった症状が出た場合には翼状片手術を行います。翼状片をとるだけでなく、再発を防ぐ処置(周囲の健康な結膜を移植する)や、マイトマイシンという抗癌剤を使い、結膜の増殖を抑えます。翼状片の手術は30分程度の手術ですが、いかに再発をさせないか、再発した場合に被害を最小限にできるかがポイントです。手術後は目薬で炎症を抑え、再発しないか必ず経過をみせてください。
3割負担の方 | 2割負担の方 | 1割負担の方 | |
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手術費用 | 15,000円 | 10,000円 | 5,000円 |
糖尿病の三大合併症の一つで、場合によっては失明する大変恐ろしい病気です。日本人の重篤な視力低下の原因の第2位です。
糖尿病になると、眼の中に多く存在する毛細血管にドロドロの血液が流れます。
するとその毛細血管が傷んで出血や水漏れを起こします。網膜の中心部に出血や水漏れを起こすと視力低下や歪みを起こし発覚するのですが、網膜周辺部に糖尿病網膜症をおこすと、網膜中心が大丈夫なため視力が落ちず、かなり症状が進まないと自分ではわかりません。そのため、症状を認めない場合でも半年から1年ごとに眼科受診を受けることをおすすめします。
糖尿病網膜症は原因となる糖尿病を改善しないと、網膜症に対してどのような眼科治療を行っても、症状は進行しがちです。初期段階であれば、血糖コントロールをしっかり行うことで、糖尿病網膜症の進行を食い止めることができます。しかし、自覚症状が現れるほどに糖尿病網膜症が進行した場合には、以下のような治療が必要です。(自覚症状は病状がかなり進行しないと出てこない場合があり、注意が必要です。)
網膜光凝固
レーザーを照射することで、新生血管を生えにくくすることができます。そのため、「硝子体出血」や「新生血管緑内障」などの合併症を予防、あるいは治療に有効な方法です。また、「黄斑浮腫」を発症している場合には、浮腫を少なくするための治療として行うこともあります。
硝子体手術
糖尿病網膜症が進行している場合や、網膜光凝固で効果が不十分な場合、硝子体出血や網膜剥離で急激に視力が低下した場合には、硝子体手術が行われます。
抗VEGF薬の「硝子体注射」
糖尿病黄斑症が発症している場合に行います。
「血圧が高く、眼底出血があるといわれた」となれば、まず、この疾患を考えます。眼の中でカメラのフィルムのような役割を果たす網膜が傷んでしまう病気です。網膜には非常に細い血管がたくさん走っています。その静脈が詰まると、下水管が壊れたように、血液や水分が血管から溢れて浮腫となり、網膜が傷んでしまうのです。これが網膜静脈閉塞症です。突然視力が落ちたり、視野が欠けたり、物がゆがんで見えたりといった症状が現れます。
網膜静脈閉塞症になったら、黄斑浮腫や硝子体出血、牽引性網膜剥離、新生血管緑内障などの合併症に注意が必要です。
それぞれの合併症の予防や治療のために、以下のような治療を行います。
硝子体注射
合併症である「黄斑浮腫」を発症した場合には、浮腫や新生血管(本来の血管ではない新しく形成される異常な血管)を抑制し、炎症を抑える薬(抗VEGF薬)を注射します。薬の持続期間はだいたい2~3ヵ月程度なので、ある程度炎症が沈静化するまでは継続して打ち続ける必要があります。炎症を抑える事で黄斑浮腫が改善すると、暗さの改善や視力の改善が見られることも多いです。
網膜光凝固
レーザーを照射することで、新生血管を生えにくくすることができます。そのため、「硝子体出血」や「新生血管緑内障」などの合併症を予防あるいは治療に有効な治療法です。また、「黄斑浮腫」を発症している場合には、浮腫を少なくするための治療として行うこともあります。
硝子体手術
黄斑のむくみをとる目的で行う場合と「硝子体出血」などの合併症を治療する目的で行う場合があります。
網膜裂孔は、網膜に生じた破れ目のことです。近視の強い方や中高年の方に多く見受けられます。放置しておくと網膜剥離に発展し、
視力低下、視野欠損が生じることがあり、最悪の場合は失明に至ることがあります。そのため、強度近視の方や飛蚊症が増えた方は、
定期的に網膜の検査を受けることをおすすめします。
網膜裂孔の治療方法としては、裂孔の周囲をレーザーで焼き固める「網膜光凝固」があります。焼き固めることで、網膜のつながりが強くなり、破れにくく、剥がれにくくすることができるのです。一度網膜裂孔ができた方は他の場所にも裂孔ができやすいので、(体質のようなものと思ってください)、定期的に診察して、裂孔が新しくできないのか注意してみていく必要があります。
飛蚊症が増える、カーテン状の影が見えるなどおかしいと思ったら早めに受診してください。
網膜裂孔の段階に処置していくと、網膜剥離手術の心配が少なくなり、失明のリスクが下がります。
読んで字の如く、蚊が飛んでいないにも関わらず、飛んでいるように見える症状です。20歳頃を超えると眼球内を満たしている硝子体と呼ばれる組織の一部が変性し、繊維のようなものが混濁してきます。目が動く度にそれが動くため、蚊が飛んだように見えたり、糸のようなものが見えたりするのです。しかし、飛蚊症のすべてが年齢による変化ではありません。飛蚊症がきつくなりご来院される方の数%の方は網膜裂孔や網膜剥離になっています。特に50~60代の方は要注意です。
飛蚊症の検査を受けるには散瞳検査が必要です。検査後まぶしくなるので、ご自身での運転でのご来院を控えてください。
まぶたのふちにある、油を出す管(マイボーム腺)の細菌感染を麦粒腫といい、マイボーム腺が詰まり脂肪がたまったものが霰粒腫といいます。いわゆる「ものもらい」です。
麦粒腫のときには、目ヤニ、充血、痛みを伴います。
それに対し典型的な霰粒腫ではまぶたがふくれ、痛みがありません。麦粒腫と霰粒腫の両方の要素があることもあります。麦粒腫の時は、細菌感染なので、抗生剤の点眼が基本です。
一日4回目薬をさします。ただ、膿が表面に出てきそうなときは、針でついて膿を出した方が早く治ります。
霰粒腫の時は、ステロイドの点眼、軟膏などでまず対応しますが、注射などで引かなければ手術で取り出すこともあります。
霰粒腫、麦粒腫の切開は準備が必要です。そのため診察時間外に予定させていただきます。
今日では眼鏡屋さんで簡単に視力検査ができるため、眼鏡を作るために眼科へ行くという意識があまりないかもしれません。しかし、もしかしたら単純な近視ではなく、何らかの眼の病気が原因で視力が落ちている可能性もあります。メガネ屋さんでは病気の有無は判断がつかないのです。例えばメガネやコンタクトレンズを作りに来たことで、緑内障や白内障が見つかることはよく経験します。
ひの眼科クリニックでは、きちんと診察をすることで、単に眼鏡やコンタクトレンズの処方を行うだけでなく、眼科疾患の発見・予防などのアドバイスも行っております。