拡大鏡のメガネについての考察

拡大鏡について考察

最近手術の時に針先を少し曲げる作業の際に老眼で見えにくくなっているのを自覚するようになり、老眼鏡のかけ比べをしてみたいと思っていました。週に2,3度本屋さんへはいくのですが、そこで老眼鏡ではない、拡大鏡と銘打つメガネなるものを見ました。“どれ、ためしてみてやろう“とメガネの上からかけてみると、確かに少し拡大してみえるのではないですか!!でも、眼科の知識をかじった者としての理解では、拡大レンズ(ルーペ)も老眼鏡も同じ凸レンズのはずです。いったい、違いはなんでしょう?と調べてみました。

1、 拡大鏡のメガネは左右のメガネの中心を、瞳孔間距離(左右の瞳孔の間の距離)にあわせるのではなく、もっと短くとっています。それにより、ベースインプリズム効果(メガネの端で見ると拡大する)これで多少の拡大効果が得られます。
2、 拡大鏡メガネは従来のメガネより、目とメガネの間の距離を長くとっている。凸レンズを少し離してみると、拡大して見えます。老眼鏡を鼻先にかけると拡大するのと同じ理屈です。
3、 拡大鏡メガネは加入度数が+2.5です。加入度数が多いほど拡大効果は高いのですが、遠くにピントが合っている方だと、ちょうど本を見る距離にぴったり合います。ただ、パソコンの距離は50cmから70cmなので、度がつよすぎることになります。
4、 結論、遠くにピントがあっている人(もしくはメガネやコンタクトで遠くにピントを合わした人)が本を読む、細かい作業をする際に有効なレンズだと思います。近眼の人はメガネの上からかける、コンタクトの上からかける必要があります。瞳孔間距離(目と目の間の距離)が長いほど効果が期待できるレンズです。