検診で緑内障疑い(網膜神経線維層欠損)で来られた方がいました。
外来でEales病で見ている患者さんが検診の結果を持って来られました。
見ると網膜神経線維層欠損と書いてあり、緑内障疑いで受診されるようになっていました。先頭の写真が直近の写真でこれだけみると、緑内障かもと一瞬思ってしまいます。
前から緑内障あったっけとカルテをみると、2年前に網膜虚血を起こしていました。虚血部位に一致して、神経線維がダメージを受けたものの名残を見ていることがわかりました。
この2年前の写真の白い部分が網膜虚血、白黒の写真では虚血部位は黒にうつる部分です。2年間の経過観察で虚血は一旦解消しているが、神経線維のダメージは残っているので、
一番前の写真の帯状、弓状に網膜の色が濃いオレンジがかった部位が見られるのです。
緑内障でなくて、網膜虚血の名残であるとわかったのは、以前から見ていたからです。
ずっと患者さんを見せていただいて良かったと思えた瞬間でした!
患者さんと長く付き合っていけるのは良いことだと改めて実感しました!